インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーの影響力、拡散力を企業が借りて自社のブランディングやサービスの認知拡大、結果としての売上向上を図るのがインフルエンサーマーケティングです。
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インフルエンサーと芸能人の違い
インフルエンサーとは、大きな影響を持つ人のことを言います。これに対し芸能人は一般的に芸能業界で働く人のことを指して言います。そのため芸能人であってもインフルエンサーと呼べない人もいますし、逆に一般の方でもインフルエンサーにはなり得ます。ただ、テレビなどの出演が多い芸能人はインフルエンサーになりやすいと言えるでしょう。
特に近年ではSNSによる発信力を強く持っている人がインフルエンサーと呼ばれる傾向にあり、どちらかと言えば芸能人ではないもののそれに近い影響力を持つ人のことを指すケースが多いです。例えば、TwitterやInstagram内でのアカウントのフォロワー数が非常に多いような人です。その人がメッセージを投稿すれば一瞬で数十万人以上もの人たちに情報が共有されることになります。
SNS上のインフルエンサーが注目されるまでは、芸能人を起用してテレビCMをするなどして自社の商品やサービスを広めるという手法が多く用いられていました。しかし現代では多くの人がSNSを利用するようになっているため、インフルエンサーマーケティングによる効果が高まってきています。ネット広告が伸びてきているように、インフルエンサーマーケティングを利用する企業も増えてきているのです。
ここでは特にインスタにおけるインフルエンサーマーケティングについて説明し、その成功事例や各業界でのインフルエンサーを一部紹介していきます。
インフルエンサーマーケティングにかかる費用
インフルエンサーマーケティングをする上では、費用についても把握する必要があります。インフルエンサーに直接依頼する場合や事務所を通す場合、マッチングツールを利用する場合などでその費用設定なども変わってきますが、多くの場合フォロワー単価で計算されます。フォロワー単価とは、インフルエンサーが抱えるフォロワー1人当たりにいくらの費用がかかるかというものです。例えば、フォロワー単価が3円でフォロワー数が50万人だとすると、150万円必要ということになります。
具体的には依頼方法によりその傾向や単価などは変わってきますので、以下で簡単に説明していきます。
直接依頼する
インフルエンサーに直接依頼する場合、傾向としては最も費用を抑えることができるでしょう。また費用の設定も自由度が高く、話し合いを通じて安く依頼することもできるかもしれません。インフルエンサー個人との契約になるため、信頼関係が非常に重要となり、自社のことをしっかりとアピールすることが大切になってくるでしょう。もともと繋がりを持っていた場合などには大した費用も必要なく請け負ってくれる可能性もあります。ただし初めてアポを取るインフルエンサーの場合、きちんと仕事を最後までこなしてくれるかどうか、決められたルールに従ってくれるのか、信頼できる相手であるかどうかを見極めてから依頼することが大切になってきます。
インスタグラマーの所属事務所に依頼する
インフルエンサーを特にインスタに限って呼ぶ場合、インスタグラマーと呼ぶこともあります。インフルエンサー事務所に所属しているインスタグラマーもおりますので、インスタグラマーへは事務所を通して依頼することも可能です。この場合個人ではないためある程度の安心感がありますし、事務所が各インスタグラマーのことを詳細に把握しているため、自社に合ったインスタグラマーの紹介をしてくれることも期待できます。
ただしインスタグラマーへの報酬だけでなく事務所に対する諸費用も全体の費用の中には含まれることとなるため、やや費用は高くつくでしょう。
マッチングツールを利用する
個人のインスタグラマーと連絡を取って契約締結まで進めることも可能ですが、マッチングツールを使えば探す手間が省けます。マッチングツールを使った場合には事務所を通した場合より安く済みますが、個人と直接やり取りをする場合に比べると高くなってしまう傾向にあります。サービスの料金体系にもよりますが、ツールを利用した場合にはマージンが取られるためです。
インフルエンサーマーケティングを利用している業種
インフルエンサーにも得意な業界がありますので、ただフォロワー数が多いだけでなく、各分野に精通した人を選ぶべきでしょう。ここでは各業界のインスタグラマーを紹介します。
美容業界
イガリ シノブ(@igari_shinobu)
特徴
フォロワー数は2020年4月において約33万人です。メイクアップアーティストとして活動しており書籍も出版しています。コスメの紹介からメイクアップに関するテクニック、その他フォロワーとのコミュニケーションが多いことも特徴的とされています。ファッション誌とのタイアップでは、イガリシノブさんの特集が組まれたこともあります。
アカウントのURL
https://www.instagram.com/igari_shinobu/
ファッション業界
mayumi(@may.uuuu.mi)
特徴
フォロワー数は2020年4月において約12万人です。ファッションインスタグラマーとして活動をしています。小柄なため身長の高くない女性に参考となることが多く、傾向としてはシンプルなファッションがアップされることが多いのが特徴です。
アカウントのURL
https://www.instagram.com/may.uuuu.mi/
旅行業界
Halno Kujiraoka(@halno)
特徴
フォロワー数は2020年4月において約27万人です。世界各地を旅行し、各名所での写真をアップしています。特徴的なのはどの写真もほうきで浮かんでいるような写真を撮っているということでしょう。ただ綺麗な写真を撮影しアップするだけでなく、独自のブランディングを確立し、多くのファンを抱えています。またほうきに跨った写真の他ドローンを使った空撮もアップされており、演出にもこだわっています。
アカウントのURL
https://www.instagram.com/halno/
食品業界
りょうくんグルメ(@uryo1113)
特徴
フォロワー数は2020年4月において約29万人です。食品関連で、様々なジャンルの飲食店や商品を紹介しているインフルエンサーです。紹介する店舗や商品についての情報がしっかりとレビューされており、ユーザーへの誘導が丁寧になっています。
アカウントのURL
https://www.instagram.com/uryo1113/
その他
Shinjiro Ono(@marutaro)
特徴
フォロワー数は2020年4月において約257万人です。ペットの柴犬をメインでアップしており、フォロワー数が200万人を超える、インフルエンサーの中でも影響力の大きなインスタグラマーと言えます。そのため国内だけでなく、アメリカの雑誌でも紹介されています。
アカウントのURL
https://www.instagram.com/marutaro/
インフルエンサーマーケティングの成功事例
最後にインフルエンサーマーケティングを実践し、成功した事例を紹介します。
Ploom TECH
Ploom TECH(プルーム テック)は、「アイコス」と並ぶ電子タバコです。この商品をPRする際、インフルエンサーマーケティングが実践された事例があります。
事例
プルームテックのアンバサダー、伊東亜梨沙さんがインスタ上で投稿しPRをした事例です。自宅での日常生活を送りながらプルームテックを利用しているという図で、この投稿により電子タバコが比較的クリーンであるイメージを伝えることができています。
結果
伊東亜梨沙さんはフォロワー数10万人を超えるインフルエンサーです。このPRにより投稿には「いいね」の数が3000件以上来ており、少なくともこの数以上のユーザーに商品を伝えることが出来たと言えるでしょう。
Webサイト
三島スカイウォーク
三島スカイウォークは、歩行者専用の吊り橋として日本一を誇る長さを持ち、人気の観光スポットとなっている場所です。
事例
三島スカイウォークでは、上に紹介したインフルエンサーhalnoさんがPRをしました。halnoさんは旅行系の写真を多数上げているインフルエンサーで、この観光スポットとの相性もよく、多くのユーザーに見てもらうだけでなくさらに投稿を拡散することにも成功しています。
結果
halnoさんはフォロワー数20万人を超すインフルエンサーです。このPRでは「いいね」数1万5000件以上を獲得し、さらにハッシュタグを使った「#三島スカイウォーク」という投稿が1万件以上アップされるなど、多くの人に周知してもらえたという大きな成果を出しています。
Webサイト
東京ディズニーシー
事例
東京ディズニーシーはすでにかなりの知名度を持っていますが、渡辺直美さんを起用することでさらに集客を図るPRを行いました。渡辺直美さんは芸人でもありますが、日本トップのインスタグラマーとしても有名で、海外からの人気も高く世界的にも大きな影響を与えることのできるインフルエンサーと言えるでしょう。
結果
フォロワー数は900万人を超えており、かなりの数のユーザーにその投稿が見られることとなります。このPRでは「いいね」数も40万件以上来ています。
Webサイト
https://www.tokyodisneyresort.jp/tds/
メイベリン・ニューヨーク
メイベリン・ニューヨークはアメリカの化粧品会社です。世界でもトップクラスのメイクアップブランドとして知られています。
事例
メイベリン・ニューヨークは化粧品会社ですがPRのため、男性のインスタグラマーを起用し、動画での商品紹介をしています。またこのPRでは初めて男性アンバサダーであったこともあり話題となりました。
結果
化粧品紹介を男性インフルエンサーにしてもらうという話題性、そして起用されたManny Gutierrezさんのフォロワー数が400万人を超えているということもあり大きな成果を出しています。動画の再生数も100万回を超え多くの視聴者にアピールができています。
Webサイト
フレッドペリー
事例
フレッドペリーではファッションモデルの横田ひかるさんを起用してPRをしていました。フレッドペリーが狙うターゲット層と横田ひかるさんのフォロワーが合致しているということもあり、大きな成果を出すことができています。
結果
横田ひかるさんのフォロワー数は30万人ほどで、1つのPR投稿に対し1万件近い「いいね」が付けられ、自社のアピールに繋がっています。