アンケート調査の活用目的

アンケートは昔からよく用いられている情報収集の手法です。これはただ適当な質問をしているわけではなく、企業にとって有益な情報が得られるよう、練られた質問内容になっています。ここではアンケート調査の目的や行い方、活用のコツなどを紹介していきます。

マーケティング調査に活かす

アンケート調査の活用目的として第一に挙げられるのがマーケティング調査に活かすことです。そもそも企業の行うアンケートはマーケティングの一環として行われることがほとんどです。
マーケティングを簡単に説明すると、顧客のニーズを知り、ニーズに沿った商品やサービスを提供できるように行う活動を言います。例えば商品の企画においても、企業が作りたいものを作るのではなく、どんな商品にすれば人気が出て多く買ってくれるのか調査し、販売方法や広告の方法などを見出す作業になります。
アンケートは「市場調査」「マーケティングリサーチ」などと言い換えることもでき、立派なマーケティングの一過程と言えるでしょう。そのため企業にとってアンケートを実施することには大きな意味があり、それによってよりよい商品やサービスを生むことが目的とされています。

webコンテンツに活かす

webコンテンツを充実させることでインターネットからの集客や様々な情報収集もできます。そこで、企業各々が色んな工夫を凝らして自社のwebコンテンツを作るようになっています。オウンドメディアもその一環です。
アンケートはこのwebコンテンツの一つとして組み込むこともでき、これにより独自性の高いコンテンツを作成することも可能です。結果、アクセスも増えればSNSやメディアでの露出を増やすことにも繋がるでしょう。またアンケートを通して顧客とのコミュニケーションに活かすこともできます。

アンケート調査の行い方

アンケートにはいくつか実施の仕方があります。自社で実施するのか、他社に依頼するのか、また自社での実施であっても方法は複数あります。

セルフリサーチ

アンケートにかかる作業を自社で完結させ調査を実施することをセルフリサーチと呼んだりもします。アンケートの実施にあたり費用をあまりかけられないような場合だとセルフリサーチになることも考えられます。費用が少なくて済み、自由な設計をできることがメリットですが、手間がかかってしまうことがデメリットになります。

無料サイトを活用して行う

セルフリサーチでは手間がかかり、ノウハウを持っていない場合だと効果的なアンケートができない可能性があります。しかし無料サイトを利用したアンケートであれば簡単に、そして効果的なアンケートを実施できます。非常に手軽であることがメリットですが、大規模で本格的なアンケートを行う場合には下の専門会社への依頼が必要になるでしょう。

アンケート調査会社に依頼する

専門性の高いリサーチを行う場合には、リサーチ会社に依頼するのが一番です。リサーチ会社によってもできることや得意とする分野が異なりますので、自社の求める結果を期待できる会社、コンセプトの合う会社を選ぶようにしなければなりません。大きな費用がかかってしまうことはデメリットですが、高品質な調査結果が得られるでしょう。

アンケート調査をうまく活用するコツ

アンケートも、ただ質問をすればいいということではありません。費用や手間を無駄にしないためにも、調査結果をうまく活用できるように実施する必要があります。

アンケート内容に合った調査方法にする

調査方法にも種類があります。アンケートの内容に合った方法を選ぶようにしましょう。例えばインターネットでの調査は迅速に大量のアンケートを得られますが、回答者がインターネットユーザーになりますので、層の偏りには注意が必要です。郵便だと回答者側の負担が大きく回答率が低くなる傾向にあります。また訪問による調査では深い質問ができる一方で人件費が多くかかってしまうというデメリットがあります。それぞれ長所と短所がありますので、慎重に決めることが大切です。

理解しやすい質問にする

回答者が途中で離脱しないよう、シンプルで内容の伝わる文章でアンケートを作成しなければなりません。ざっと読んですぐに理解ができ、迷いにくい構成になるよう意識しましょう。途中離脱だけでなく、未回答での提出や間違いの含まれた結果になることを防ぐことができます。

回答形式の選択

回答形式の選び方も大切です。例えば一つの質問に対して、文章で自由に回答するものから、選択肢の中から選んで回答する形式などがあります。前者は回答者の自由度が高いものの無回答になってしまう確率は高くなります。活用場面としては潜在意識を知りたいときなどでしょう。後者は比較的簡単に答えられるため回答率は高くなる傾向にあり、基本的には回答を絞り込む場面に利用するといいでしょう。

データの分析

アンケートから得られたデータは、素のままでは利用しにくいです。そこで集計しグラフなどを用いながら分析をすることが大切です。結果をそのままの形で見るだけでなく、その背景に何があるのか、なぜそのような結果になったのか、読み取ることが重要です。上手く活用ができないという場合にはリサーチ会社の協力を得てみるといいでしょう。