「販売士検定を通信講座で合格したい」
「通信講座では合格率は低くないのか?」
「通信講座はどれを選べばいいのか知りたい」

そんな悩みを持った方に今回は販売士検定の通信講座について解説します。

結論:販売士検定を短期間で合格したい方には通信講座がおすすめです。具体的におすすめの通信講座は最後に掲載しています。

販売士検定とは?

販売士検定とは、顧客のニーズを的確に把握し、ニーズにあった商品を提供するとともに、商品の開発や仕入、販売、物流などを効率的かつ効果的に行う販売のプロとしての技能を評価するものです。
詳細は「販売士検定って何?」の関連記事を参照してください。

関連記事:「販売士検定」って何?どんな仕事に役立つ資格?レベルに合わせた合格に必要なテキスト・ハンドブックの解説

販売士検定を通信講座で学ぶメリット

自分のペースで勉強できる

3級・2級に限った場合、商工会議所が行っている養成講習会に参加して勉強することができます。しかしその講習会の頻度は多くなく、各地の商工会議所で開催される有無も時間も定まっていません。
そのため自分がやりたいと意気込んでもすぐに行動できない可能性があります。

それに対して通信講座であれば、どの形であれ、申込みとテキストさえ届けばすぐに学習を始めることが出来ます。
またそのペースも自分のライフスタイルに合わせて行えるので、どんな生活習慣の人でも学習することが出来ます。

通信講座の受講で科目が免除になる(3級・2級の場合)

また商工会議所公式の通信講座を受講した(かつスクーリングも修了した)場合、3級・2級に限り修了直後の2回目の試験まで「販売・経営管理」の科目が免除されます。
1級に関しては免除はありませんが、3級・2級を受験する人からすれば1科目の免除はかなり合格への近道です。このメリットは大いに生かしましょう。

効率よく習得できる

販売士の資格を取得したい人の多くは接客業をしながらであったり、学生であったり、何かと同時並行で目指している人が多いです。
その中で電車で通勤・通学中に、授業の休み時間に、生活の空き時間を利用した勉強ができ、効率よく勉強できるのが通信講座のメリットです。
スマホで手軽に学習出来るサービスもあるので、後ほど詳しく紹介します。

販売士検定を通信講座で学ぶデメリット

一方で通信講座のデメリットもあります。

費用がかかる

通信講座は会社や受験する級によって異なりますが、2-3万円程度の費用がかかるため独学に対して費用がかかります。
しかし6ヶ月の受講で3万円前後、1ヶ月5,000円程度です。
独学と比較すれば高いですが、質問ができる、最新の傾向に合わせた問題に取り組めるなどのサポートがついているため決して高くはありません。

即時にサポートを受けることができない

上記で質問ができると解説しましたが、対面での質問を行っている通信講座は現状ありません。
自身で理解できないところはメールや質問票などで質問し、後ほど講師から回答をもらう形式です。
ただ2級、3級の場合は商工会議所が行っている養成講習会などで直接講師に質問出来る機会はありますが、1級ではそもそも機会がないため、サポートがあるだけ良い方です。

モチベーションを維持するのが難しい

どの資格でもそうですが、通信講座や独学は1人で長期間モチベーションを維持しなければなりません。では講習を受けている人がそうではないのかと言うと、そうではありません。
実際に講習を大勢で受けていても、その中で関係性を養おうとする人はかなり稀で、結局は自分でモチベーションを持って学習しなければありません。
特に販売士の資格は多くの方が仕事や学校との両立で学習しているため、継続が困難であったり、精神的に苦しい場合もありますが、昇給やキャリアアップに生かせる機会が多いため、それをモチベーションに頑張りましょう。

販売士検定通信講座を選ぶポイント

では実際どこの通信講座を受講すれば良いのでしょうか?
ここからはまず通信講座を選ぶ際のポイント、その後おすすめの通信講座を紹介します。

試験科目の免除

メリットでも紹介しましたが、商工会議所公式の通信講座を受講し、スクーリングを修了した場合、3級・2級に限り修了直後の2回目の試験まで「販売・経営管理」の科目が免除されます。
具体的には以下の4つです。

以下、参考ページを記載しますのでご覧ください。
一般社団法人 日本販売士協会
一般社団法人 公開経営指導協会(1級まで対応)
学校法人 産業能率大学(1級まで対応)
一般社団法人 日本経営協会
(1級では科目の免除はありません。)

これらを選択することで3級・2級の受験の場合は合格に大きく近づきます。
通信講座を選ぶ際には試験科目の免除が出来るかどうかに注意しましょう。

受講期間

選択する際は受講期間も確認するようにしましょう。
基本的には5ヶ月か6ヶ月の受講期間です。
通信講座を始めるタイミングは試験の日程と相談しつつ、受講する通信講座を決めるようにしましょう。
参考:商工会議所 2020年度試験日程カレンダー

教材の種類

基本的に教材はテキストのものがほとんどです。
そのためテキストの通信講座を選ぶ場合は、公式ハンドブックに則ったテキストかどうかをしっかり確認しましょう。
また、最近ではWebを活用した動画が教材の通信講座も出てきており、後ほど詳しく解説します。
通信講座を選ぶ際には教材も事前に確認しましょう。

通信講座の種類

資料通信講座

上述しましたが販売士検定の通信講座の教材の中心はテキストのため、ほとんどの通信講座が資料通信講座になります。
商工会議所の公認通信講座は公式ハンドブックに則ったテキスト・問題集を作成しており、カリキュラムに合わせて期限ごとに課題を提出していく通信講座です。

オンライン講座

KIYOラーニング株式会社のスタディングというサービスがあり、ネット環境があればスマホ・タブレット・PCで授業をいつでも・どこでも受けることが出来ます。
民間の企業では2020年現在は唯一のサービスなのでおすすめです。

おすすめの販売士検定が学べる通信講座

リテールマーケティング(販売士) 通信講座(産業能率大学)

リテールマーケティング(販売士) 通信講座(産業能率大学)

特徴(良いところ)

産業能率大学の総合研究所、プロカレッジの講座で、商工会議所の公認通信講座です。
1~3級まで全て対応しており、教材は公式ハンドブックに則ったテキストです。
Web提出も可能なので、商工会議所の公認通信講座の中では最も効率よく活用できます。

特徴(良くないところ)

商工会議所の公認通信講座のなかで最も費用が高くなります。
また「再受講不可」のため、修了できなかった場合に未提出・不合格科目の添削が受けられる「再受講制度」(有料)を利用できません。

料金

3級:25,850円(税込)(受講期間5か月 在籍期間10か月)
2級:27,500円(税込)(受講期間6か月 在籍期間12か月)
1級:31,900円(税込)(受講期間6か月 在籍期間12か月)

Webサイト

https://www.hj.sanno.ac.jp/ps/distance-learning/list/customer/retail-marketing/

スタディング 販売士講座

スタディング 販売士講座

特徴(良いところ)

民間企業のため、費用がダントツで安く、教材はWebを活用した動画が中心です。
わかりやすさと効率の良さを最重要にしているため通勤・通学・仕事の休み時間など、本当にスキマ時間を活用して勉強したい人には最適なサービスとなっています。

特徴(良くないところ)

1級に対応した講座がなく、受講を完了しても科目の免除はありません。
ただし科目の免除に必要なスクーリングがもともと時間的に不可能でスキマ時間を活用する前提の方にはあまり関係ないので、スキマ時間で合格を目指すのであれば十分有効なサービスです。

料金

3級・2級セット:19,800円(税抜)
3級:4,980円(税抜)
2級:17,800円(税抜)

Webサイト

https://studying.jp/hanbaishi/

販売士養成通信教育講座(日本販売士協会)

販売士養成通信教育講座(日本販売士協会)

特徴(良いところ)

日本販売士協会の公式通信講座で、一応の目安として5ヶ月と期限が決められていますが、教材は初めに一括送付されるため、学習は自分のペースで無理なく進めることができます。
通信教育講座は、随時受付られているため、好きなタイミングで始めることもできます。
またスクーリングを修了すれば科目免除も受けることができます。

特徴(良くないところ)

残念ながら1級に対応した講座はありません。
また公式のため口コミなどはあまり出回っておらず、無料体験の制度もありません。
ただし、通信講座の受講とスクーリングを両方ともこなす予定の人には日本販売士協会公式の講座のためストレスフリーで活用できます。

料金

3級:22,000円(税込) スクーリング 6,270円(税込)
2級:23,780円(税込) スクーリング 8,360円(税込)

Webサイト

https://www.hanbaishi.com/acquire