概要
TRADING-V3(ERP統合版)は、輸出入業務に必要な機能を備えた、外貨に対応する在庫販売管理システムです。円建取引に加え外貨建での債権管理・債務管理・在庫管理が可能です。また、国内向けの注文書や納品書・請求書発行、輸出入に伴う船積書類の作成、輸入諸掛按分など多数の機能を標準で備えています。TRADING-V3(ERP輸入版)は、輸出用の機能を省いて輸入に絞った、外貨に対応する在庫販売管理システムです。ERP統合版と同様に円建・外貨建の債権・債務・在庫管理などの機能を持ちます。貿易ソフトの導入では、ベンダーのヒアリングから分析、導入に長い期間が必要なケースが多いとされていますが、TRADING-V3(ERP統合版)とTRADING-V3(ERP輸入版)は、貿易を行う事業者のニーズを深く分析して、必要とされる機能を多数搭載することにより、導入先でのカスタマイズにかける期間を短縮できるように配慮されています。
特徴
外貨建での債権・債務管理や為替差損益の自動計算が可能
TRADING-V3(ERP統合版)とTRADING-V3(ERP輸入版)では、貿易に欠かせない外貨での債権・債務を管理する機能を備えています。最大16種類の通貨を通貨マスタに登録可能で、外貨建の債権管理・債務管理を行えます。また、為替差損益が自動的に計算され、外貨での入金処理や支払処理のときに確認できます。外貨の計上レートを伝票ごとに記録し、決済レートとの差額を為替差損益として表示します。為替予約伝票の作成、残高や充当履歴の確認も行えます。
入荷ロット別の在庫管理や洋上在庫管理が可能
TRADING-V3(ERP統合版)とTRADING-V3(ERP輸入版)は在庫管理機能を搭載し、入荷ロット別に単価や数量を確認できます。入荷伝票作成時にロット番号を設定し、同一商品かつ同一入荷で、ロット番号が異なる場合も正しく管理可能です。また、IN-TRANSIT伝票を利用した洋上在庫管理も行えます。月末時や期末時に未着品リストを出力することにより、洋上在庫を把握できます。
諸掛の按分処理、BI分析ツール、船積書類作成などの機能を搭載
TRADING-V3(ERP統合版)とTRADING-V3(ERP輸入版)では、仕入や販売の経費を、数量/金額/任意の係数を乗じた数量/任意の係数を乗じた金額で按分できるため、重量按分や体積按分、関税率などの税率按分が可能。細かい按分計算ロジックによる原価計算を行えます。また、売上や在庫などを集計・分析するBI(ビジネスインテリジェンス)分析ツールも利用できます。担当者別、得意先別など各種集計表のサンプルテンプレートも用意されているので、外貨・邦貨での集計・分析がプログラミングなしに行えます。そして、TRADING-V3(ERP統合版)のみの機能として、インボイスなど船積書類の作成があります。船積書類を作成する画面では、Wordなどのワープロソフトと同様の直感的な入力と編集ができます。バイヤーごとに異なる出力イメージを作ることも簡単です。船積書類はデータベースに保存されるため、販売や在庫などのデータと統合して管理できます。
価格
TRADING-V3(ERP統合版)
国内販売管理と輸出入業務を幅広くサポートする、外貨対応の在庫・販売管理システムです。輸出入を行う事業者に適しています。システムはDB-ServerとClientから構成されます。製品価格については株式会社サンプランソフトへ問い合わせる必要があります。
DB-Server
OS | Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016 |
DB | SQL Server2008以降、Oracle 11g以降 |
価格 | 要問い合わせ |
Client
OS | Windows 7、Windows 8、Windows 10 |
必須アプリケーション | Microsoft Excel(2010以降) |
価格 | 要問い合わせ |
TRADING-V3(ERP輸入版)
国内販売管理と輸入業務をサポートする、外貨対応の在庫・販売管理システムです。輸入は行うが輸出はしていない事業者に適しています。システムはDB-ServerとClientから構成されます。製品価格については株式会社サンプランソフトへ問い合わせる必要があります。
DB-Server
OS | Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2016 |
DB | SQL Server2008以降、Oracle 11g以降 |
価格 | 要問い合わせ |
Client
OS | Windows 7、Windows 8、Windows 10 |
必須アプリケーション | Microsoft Excel(2010以降) |
価格 | 要問い合わせ |
どういう業種に便利か?
貿易業・製造業
輸出と輸入をともに行う商社や、国内で製造した製品を輸出するメーカーなど多くの商品を輸出する事業者では、毎月多数のインボイスなどの輸出書類を作成します。これらの書類の作成にWordやExcelなど販売管理ソフトとは別のソフトを使用していると、販売管理ソフトからの転記に手間がかかったり、転記ミスが生じたりする問題があります。TRADING-V3(ERP統合版)では、操作画面の中でインボイスをはじめとする輸出書類を作成してデータベースに保存できるため、ソフトの切り替えや別ソフトでのファイル管理の必要もありません。
輸入販売業
輸入専門で輸出はしない事業者の場合、輸出書類の作成に関する課題はありませんが、外貨で債権債務管理をしたり、為替差損益を計算したりといった業務が必要なのは輸出入業と同様です。国内販売用の販売管理ソフトを使いながら、為替の処理はExcelで行うといったケースがありますが、このように別々のソフトを使用している場合、業務が担当者以外にわかりにくくなる、属人化の問題があります。TRADING-V3(ERP輸入版)ではTRADING-V3(ERP統合版)と同様に外貨での債権債務管理、為替差損益の自動計算が可能。輸入専門の事業者であれば、輸出用の機能を含まず輸入業務に必要な機能に絞ったTRADING-V3(ERP輸入版)が適しているでしょう。