宅食サービス

企業の責任である社員の健康維持はどのように対処すればいいのか?

労働契約法の第5条に定められ、2008年3月に正式に施行された「安全配慮義務」から、社員の健康維持が法律上でも企業の責任として認められています。

そのため企業は社員の健康維持に対して様々な施策を打つ必要があるのですが、一口に「健康維持」と言っても、「身体的な健康」「精神的な健康」の両面があります。

「身体的な健康」は、具体的には残業や長時間労働などの労働時間問題、直接的な危険がつきまとう工事現場などの労働環境の問題などが注目されがちです。
また「精神的な健康」は、ハラスメント問題や職場の人間関係などの問題が注目されがちです。
もちろんこれら全てに対して企業は責任を持って対処しなければなりません。

そして2020年5月現在最も注目されているのが社員の食事面です。

社員の健康維持|食事に関しても企業に責任が求められる

2018年9月のリクルートライフスタイルの調査で、社食がある企業に所属している人の利用頻度は、平均で週2日程度というデータがあります。

引用:社員食堂の利用実態や改善要望を調査

しかし2020年3月ごろから新型コロナの影響で多くの企業で在宅ワークが導入され、多くの企業で社員の働き方が変化しました。
これに伴って、今まで企業が行ってきた健康維持に対する施策も、変化せざるを得なくなってきました。
そこで今社員の新しい健康維持の施策として注目されているのが宅食サービスです。

新しい働き方に適応した社員の健康維持対策|宅食サービス

宅食サービスとは?

宅食サービス(食事宅配サービス)は、配食サービスとも言われ、管理栄養士などが献立を作成するなど、栄養管理された健康的な食事を自宅まで届けてくれるサービスです。
ターゲットを在宅での療養者や高齢者にしていたため、一般的な出前やデリバリーとは似て非なるもので、単発で利用するというよりは継続的に利用するサービスです。
そのため宅食サービスはもともと介護現場などで活用されていたサービスでしたが、現在全く違う形での活用ができるのではと注目を集めています。

それが企業の社員の健康維持施策としての宅食サービスの利用です。

宅食サービスが「社員の健康維持」に貢献する新しい施策に

先に解説した通り、2020年5月現在、多くの企業の社員が在宅ワークを行うようになりました。
この働き方の変化で、今まで会社に出社する働き方を前提としていた「社員の健康維持」への施策が機能しなくなってしまいました。
そこで企業が社員の健康維持に貢献するために、在宅ワークをする社員の健康維持への貢献として宅食サービスを採用し始めました。

先述した通り、宅食サービスは通常の出前と違い、管理栄養士が栄養管理を行っているなど健康への貢献が期待できるサービスです。
そのため企業が宅食サービスを社員に提供することで、健康的な食事を通して「社員の健康維持」に貢献することが出来ます。

企業が宅食サービスを導入するメリット

「宅食サービスが社員の健康維持に効果的なことはわかるが、この不景気にさらにコストをかけることは厳しい…」

企業からすれば、「社員の健康維持」への責任は十分理解していても、コスト面などで実際に宅食サービスを導入するのは難しいこともありますよね。
しかし宅食サービスの導入は「社員の健康維持」への責任を果たすだけでなく、大きなメリットもあります。
特に大きなメリットは以下の4つです。

  • 各社員の生産性向上
  • 離職のリスクヘッジ
  • 企業のイメージ・信頼性アップ
  • 採用強化

各社員の生産性の維持

まず宅食サービスの導入で、各社員の生産性を維持する効果が考えられます。
生産性を維持していくためには、健康的な体は必要不可欠です。

特に2020年現在は働き方の変化で、社員それぞれの環境やメンタル面は非常に不安定になっています。
環境の変化で、体調を崩しやすくなっている人も少なくありません。
今体調を崩せば、たとえ風邪でも大事をとってしばらく安静にさせるしかありませんよね。
そして場合によっては大幅な人数を自宅待機にさせなければいけないかもしれません。
しかし一方で人数が減っても、新しい人を採用するのは今は難しいでしょう。

このように社員一人が体調を崩すと、場合によっては予期しない程に大幅な生産性ダウンの可能性があります。

そこで効果的なのが健康的な食事の徹底できる宅食サービスです。
宅食サービスで社員の栄養管理を行い、少しでも健康に貢献することで、社員の健康を守りつつ、先述したようなリスクを抑え、生産性を維持することが出来ます。

離職のリスクヘッジ

また少し触れましたが、新規雇用することは難しい現状です。
できることなら今抱えている人材を最大限に活用していきたいのが企業の本音ですよね。
そのため多くの企業では何かしらの形で企業が社員の健康管理に貢献する施策を見せています。
しかしもしあなたの会社が、企業として社員に何も施策を行っていない場合、社員の目にどう写るでしょうか?
各社員の健康への意識は非常に強まっているため、より社員の健康に気を使ってくれる企業の方が魅力的に見えてしまうかもしれません。

そこで宅食サービスを活用することで、社員にもしっかりと健康への貢献を企業が意識してることが伝わるため、離職へのリスクを抑えることが出来ると考えられています。

企業のイメージ・信頼性アップ

また社員だけでなく、外部にも社員の健康にしっかりとコストをかける企業だと印象付けることが出来、企業のイメージアップにつながります。
特にwithコロナ時代と言われる今後の社会では企業の健康維持への対策は、企業イメージや信頼性に直結するので、注意が必要です。

これに対して宅食サービスを導入すれば、企業イメージや信頼性への対策ができます。

採用強化

さらに上記の企業イメージと関連しますが、今後の社員採用にも大きく影響します。
今後は社員の働き方は多様化されていくと考えられています。
そのため優秀な人材ほど、企業の働き方への対応力や健康維持への貢献度を重要視すると考えられます。

以上のように、今後は優秀な人材確保に企業のイメージ・信頼性が大きく関わるので、宅食サービスを導入することで企業イメージと信頼性をしっかりと外部にもアピールしていくことが出来ます。

  • 各社員の生産性向上
  • 離職のリスクヘッジ
  • 企業のイメージ・信頼性アップ
  • 採用強化

宅食サービスを導入することで、これらのメリットが期待できます。
間接的に、経費の削減や業務効率化にも繋がるので、宅食サービスの導入を表面のコストだけで判断するのはもったいないかもしれません。

宅食サービスの選び方|比較する時の3つのポイント

宅食サービスの導入を少しでも前向きに考えている場合、以下の3つのポイントに注目してサービスを選びましょう。

メニュー・味

宅食サービスは、本来プロの管理栄養士が監修したメニュー・レシピで健康的な食事を提供してくれるサービスです。
各サービスで特徴的なメニューが用意されています。

サービス内容によっては糖質カットやカロリーカット、栄養バランスに加えて健康やダイエットにも配慮したメニューも用意されています。
社員の健康維持を目的にするなら、その目的に合致した効果的なメニューを揃えている宅食サービスを選ぶようにしましょう

また、社員に利用してもらうためには、味が好みでなければいけません。
どんなに便利で調理しやすい食事でも、味が合わなければ社員の利用率は下がってしまいます。
そのため、まずはお試しコースや少量での注文で味を確認しておきましょう。

宅配エリア

また宅配エリアも重要です。
宅配サービスは、全国宅配可能なものとエリア限定のものがあります、
各社員の居住地がエリア内かどうかは、確認しておかないと利用できない人が出てくる可能性があるので注意しましょう。

料金

宅食は、利便性が高く、健康にもよく、おいしい食事を食べられる便利なサービスです。
一方で、通常の出前などよりもコストが高くなる可能性があります。

宅食サービスは内容によって料金の幅が広く、安い場合は1食300円台から、高いものになると1食800円~1000円程度のものまであります。

宅食を社員に提供する場合は、利用頻度や回数を考慮したうえで、継続させられる料金のサービスを選びましょう。

最後に具体的におすすめな宅食サービスを3つ紹介します。

社員の健康維持に便利な宅食サービス比較

メディミール

メディミール

特徴

メディミールのメニューは、管理栄養士はもちろんのこと、看護師・理学療法士・言語聴覚士といった医療の専門チームがそれぞれの立場で監修しています。
そのため社員の健康維持に貢献するという企業の目的には、最適な宅食サービスです。

中でも社員の健康維持として採用する場合はメディミールの「バランス健康食コース」がオススメです。
生活習慣病の予防を第一に、栄養バランスを追求しながら美味しく調整した、健康保持・増進のためのコースです。
7食・14食・21食コースから選ぶことが出来ます。

料金

今回は「バランス健康食コース」についての料金を見ていきます。

  • 7食:4,280円(1食あたり約612円)(税別)
  • 14食:8,480円(1食あたり約606円)(税別)
  • 21食:12,480円(1食あたり約595円)(税別)

また送料は、初回お試し送料無料、2回目以降 一律800円(税別)/定期注文で半額の400円(税別)(沖縄・離島は1,000円+税となります)です。
10,000円(税別)以上の注文で送料無料になります。

Webサイト

https://medimeal.net/

ワタミの宅食

ワタミの宅食

特徴

ワタミの宅食は累計5億食を超える販売実績を持つ会社です。
もちろん管理栄養士が健康に配慮したメニューを作成しており、しっかりと企業・法人向けのプランを用意しています。
今回は法人用の常食プランを見ていきます。

料金

1食あたり税込410円のものから税込540円のものまで4つのプランから選ぶことが出来ます。
曜日別に分けて依頼することもできるので、毎日の利用は想定していない場合にも利用しやすいです。
また初回一月はお試しプランで法人特別価格のプランも用意しています。
気になったらまずは一月試してみてはいかがでしょうか?

Webサイト

https://www.watami-takushoku.co.jp/

ウェルネスダイニング

ウェルネスダイニング

特徴

ウェルネスダイニングは管理栄養士が健康に配慮したメニューを作成していることはもちろん、徹底された国内工場での生産を行うことで安全性にも自信のあるサービスです。
今回企業が導入する際に最も活用されやすいであろう「気配り宅配食」コースを紹介します。

「気配り宅配食」にはカロリー・たんぱく・塩分・糖分などの制限食と健康応援・栄養バランス気配り食があります。
企業向けは後者になります。

料金

健康応援 気配り配食の場合

  • 7食:4,300円(税別)
  • 14食:8,500円(税別)
  • 21食:12,600円(税別)

栄養バランス 気配り配食の場合

  • 7食:4,600円(税別)
  • 14食:9,100円(税別)
  • 21食:13,500円(税別)

初回は送料無料なので、気になる方は一度試してみることをお勧めします。
基本送料は一律700円で、定期便利用の場合、送料半額です。

Webサイト

https://www.wellness-dining.co.jp/