どうしてビジネススキルやビジネスマナーは必要なのか

仕事を効率的に行う上で必要不可欠な能力、それがビジネススキルです。
ビジネススキルで求められる能力は業種や職種によりさまざまです。
しかし、中には社会人として身につけておくべき基本的なスキルがありますので、基礎となるスキルは習得しておきましょう。
自分に必要なビジネススキルを習得することで、より質の高いパフォーマンスを発揮することができます。
ビジネスマナーとは、仕事をする上で必要なマナーです。
この基本がしっかり備わっているか否かで、相手に与える印象を大きく左右することになります。
ビジネスマナーがなっていないと相手に不信感や不快感を与えることになりかねません。
ただ単に形式を覚えるのではなく、そのときの状況に合わせて適切な対応をすることが求められます。
正しいビジネスマナーで対応することはビジネスパーソンにとっての基本といえるでしょう。
ビジネススキルとビジネスマナー、どちらもしっかりと身につけておくことで、さらなるキャリアアップや理想の転職にも大いに役立ちます。

基本的なビジネススキルとは?

テクニカルスキル

テクニカルスキルとはひとりひとりが業務を遂行するために必要となる知識とスキルです。
電話の応対などの基本的なことからパソコン操作能力やプレゼンテーション能力、職種によっては英会話能力や会計業務などがテクニカルスキルにあたります。

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルとは、物事や業務の本質を理解し、それを見極めて適切な判断を行う能力です。
業務の中で必要な知識や技術などの複雑な事柄を体系化し、それを十分に理解した上で、そのときの状況に応じた正しい判断をすることが求められます。
論理的思考や着想力といわれるもので、広い視野を持って適切な判断をするべき立場である管理職や経営者などに必要なスキルです。

ヒューマンスキル

ヒューマンスキルとは、簡単に言えばコミュニケーション能力のことです。
上司や同僚など、同じ職場環境にある人たちと円滑なコミュニケーションを行い良好な関係を構築し、それを維持していくことが求められます。
取引先との交渉力やプレゼンテーションをする力も含まれます。

基本的なビジネスマナーとは?

身だしなみ

第一印象は3~5秒で決まると言われています。
最初の第一印象は簡単に変わることはなく、その後の人間関係の形成に大きく関わります。
視覚からの情報では55%と半分以上を占めますので、身だしなみには十分に気を使う必要があります。
重要なポイントは清潔感があることです。
スーツや靴は日頃から手入れを行い、きれいな状態を保つように心がけます。
また、服装だけでなく、背筋の伸びた美しい姿勢や、香水などはつけすぎていないかなど、匂いにも気を配ります。

言葉遣い

言葉遣いにはその人の人柄が表れます。
敬語の基本的なルールを習得することはもちろんですが、相手を配慮する気持ちを忘れないことが大切です。
思いやりの心と正しい言葉遣いは、相手との良好なコミュニケーションを促します。
その場や状況に応じて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」を適切に使用することが求められます。
また、言い回しも重要です。伝え方ひとつで物腰の柔らかさが違ってきます。
相手に不快感を与えない丁寧な言い回しをするコツを身につけておけば、とっさのシーンでも役に立ちます。
口癖なども言葉に出さないよう注意が必要です。
ビジネスでは「えーと」「あー」などの曖昧な表現は、相手に不信感や不安感を与えてしまうので厳禁です。

時間

時は金なりという言葉のとおり、ビジネスの世界でも時間は何より貴重なものです。
ビジネスにおいて最もしてはいけない代表的なことは遅刻です。
遅刻は相手の時間を奪う行為です。遅刻をしないということは相手の時間を大切に扱うということになります。
ビジネスマナーの考え方の根底にある「相手の立場になって考える」ということがここでも求められています。
会社に来るのが早い、仕事が早いなど、「早い人」は「仕事ができる人」という印象を与えます。
それだけ真面目で意欲がある人と見られるので、スムーズに信頼感を得ることにつながるのです。

上下関係(上座・下座など)

目上の人やお客様が座る場所が上座、目下やもてなす側の場所が下座です。
基本は出入り口から最も遠い場所が上座、最も近い場所が下座となります。
応接室、会議室、和室、エレベーターなど、シーンにより上座・下座は決まっていますので、事前に把握しておきます。
特に日本は席順や立ち位置について非常に重んじる文化ですので、正しい席順を覚えておく必要があります。
 

ビジネススキル・マナーの習得方法

研修や講座を受ける

研修や講座ではプロの講師から指導を受けることができることが最大の特徴です。
何から始めていいのかわからない場合や、今以上に自信を持ちたい人には非常におすすめできます。
より現場に近い実践のレベルで教えてもらうことができ、自分の盲点を知ることができます。
早い段階でのビジネススキルやビジネスマナーの習得が期待できます。

本を読む

今ではビジネス書籍も数多く出版されています。
本は場所や時間を選びませんので、自分の都合に合わせて知識を得ることができます。
時間に限りがある方や、復習のために繰り返し読む方法としておすすめです。

周囲の人を見る・聞く

現場で行われるリアルのやりとりは非常に貴重な情報源です。
常に学ぶ姿勢を忘れず、職場で上司や仕事の評価が高い人の言動は注意して観察するようにしましょう。

将来役に立つビジネススキル

リーダーシップスキル

リーダーシップとは具体的な目標を示し、メンバーの能力を活かしながら、チーム全体で高いパフォーマンスを保ちながら目標を達成していく能力です。
習得するべきスキルとしては、決断力や責任感があること、プレゼンテーションスキルがあることや、客観的視野や先見力などが挙げられます。
優れたリーダーはこれらの基礎となるスキルを備えつつ、自分に合ったアプローチの方法でチームを導いていくことができます。

チームマネジメントスキル

チームマネジメントとは、チームの生産性を高めるためにチームメンバーを育成・マネジメントしていくことです。
チーム全体の生産性を向上させて会社に貢献すると同時に、メンバーひとりひとりが主体性を持って動ける人材へ育成していくことが求められます。
組織をまとめる立場となる管理職やリーダーに必要となるスキルです。

コーチングスキル

コーチングとは、その人が達成したい目標に向けて、その人本来の能力を最大限に発揮できるよう相手の考えや行動を引き出し、目標達成に至るまでサポートをすることです。
コーチングスキルとは、それらのコーチングを行う際に使用するスキルのことをいいます。
上手にコーチングができると相手と良好な関係を保ちながら、相手に自発的な行動を促すことができます。
コーチングスキルは取引先においても、また部下の育成においてもとても有効に働くスキルです。
コーチングの主体は自分ではなく相手ですので、相手を観察する能力や、相手が自分に持つイメージを知る力などが求められます。

おすすめのビジネススキル・マナー研修

インソース

インソース

特徴(良いところ)

実践的な内容で、講師の説明もわかりやすく、受講者の満足度が非常に高い研修です。

特徴(良くないところ)

講師によってはシナリオ通りであるなど不満を感じる場合もあるものの、おおむね満足している受講者が多いです。

料金

14,000円~

Webサイト

https://www.insource.co.jp/index.html

ANAビジネスソリューション

>ANAビジネスソリューション<

特徴(良いところ)

CAによるわかりやすく丁寧な講師に定評があります。内容が充実しており魅力的な内容で受講者も積極的に参加することができます。

特徴(良くないところ)

優しく穏やかな研修内容が多いため、ある程度の厳しさを求める方には不向きといえます。また公開講座は開催地域が限られているので地方の方は不便です。

料金

40,000円~

Webサイト

https://www.abc.jp/

リクルートマネジメントスクール

リクルートマネジメントスクール

特徴(良いところ)

わかりやすいテキストや講師の質、また会場の雰囲気などすべてにおいて満足度の高い研修です。

特徴(良くないところ)

講師の話す内容が難しいという意見もあります。

料金

10,000円~

Webサイト

https://www.recruit-ms.co.jp/open-course/

グロービス(GLOBIS)

グロービス(GLOBIS)

特徴(良いところ)

受講者が主体的に参加できるような熱い雰囲気が魅力のある研修です。
  

特徴(良くないところ)

事前課題などがあり、時間のない受講生にとってはストレスとなる可能性もあります。
  

料金

20,000円~

Webサイト

https://www.globis.co.jp/

富士通ラーニングメディア

富士通ラーニングメディア

特徴(良いところ)

電子化されたテキストを使用し、レベルの高い講師がそろっています。
  

特徴(良くないところ)

内容が豊富なことは魅力ですが、時間内におさまらず講義が駆け足で終わる印象もあるようです。

料金

30,000円~
  

Webサイト

https://www.fujitsu.com/jp/group/flm/