中小企業がERPを導入するメリットとおすすめ製品


ERPは、かつては中小企業にとっては費用対効果が見合わないと思われていました。しかし、クラウドサービスにてコストパフォーマンスに優れたサービスが登場したことにより中小企業でもERPを導入できるようになりました。ERPは企業経営の資源を最適配分することができ、中小企業の抱えるさまざまな問題を解決することに加え、多くのメリットをもたらします。今回は、おすすめのERP製品を合わせて紹介していますので、導入を検討される際にはぜひ参考にしてください。

ERPとは?

ERP(Enterprise Resources Planning)は、企業経営の基本となる資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を最適に分配するための計画や考え方を指します。資源を最適配分することにより、経営を効率化することができ、経営管理の中核を担うシステムとしてさまざまな企業に広く導入されるようになりました。ERPと一口にいってもさまざまな種類があり、業務を統括的に最善化する「全体最適型」、個別の単独業務を最適化する「業務ソフト型」、両者の中間的な位置にありある程度の業務単位を管理する「コンポーネント型」のシステムがあります。具体的には、在庫管理や発注管理、人事、カスタマーリレーションなどの業務が挙げられます。ERPはよく基幹システムと似ていると考えられがちですが、以下の違いがあります。

基幹システム = 企業になくてはならない重要なシステムの総称
ERP = 基幹システムが統合されており、経営の効率化に有効活用されている状態


中小企業の抱える課題

大手企業と比較した際に、中小企業においては経営上さまざまな課題を抱えているケースがあります。ERPの導入がこれらの課題の解決につながることも多いので、まずは中小企業が抱えやすい課題について紹介します。

人材不足

企業における人材不足は社会全体の課題ですが、多くの中小企業においてはその課題が顕著に見えています。みずほ総合研究所の発表によると、IT人材に至っては、すでに社会全体で20万人が不足しているといわれています。実際に求人難に直面している企業も少なくないことでしょう。

業務効率の悪さ

公益財団法人日本生産性本部によると、日本の企業の労働生産性は先進国7か国の中でワーストです。政府主導で働き方改革が叫ばれていますが、特に中小企業においては従業員一人当たりの生産性の低さが問題視されています。

ITシステムの不足化・老朽化が進んでいる

中小企業においては、最新のITシステムの導入が遅れており、旧来型の「時代遅れ」のシステムを継続して利用している傾向が見られます。ERPに限定したことではありませんが、システム導入やバージョンアップの遅れによって生産性が下がってしまうという悪循環に陥ってしまうことも珍しくありません。

中小企業がERPを導入するメリット

ERPは、かつて大手企業が導入するものとしてのイメージが一般的でしたが、近年では中小企業においてもERP導入が進んでいます。中小企業がERPを導入するメリットについて具体的に紹介します。

業務が効率化する

ERPでは、基幹システムと情報システムを始め、さまざまな業務管理ソフトを連携させ、統合を図ることができます。管理を連携・統合させることにより、業務を簡略化し、効率化することができます。中小企業においては、人材が不足しているケースが多いため、統合することによって業務がスムーズに流れるようになるケースもあります。

業務の一元管理が可能になる

ERPを導入した場合、「人・物・金・情報」の流れを一元的に管理することが可能になります。既存の個別システムを連携させ一元管理させるようにするためには、かなりの手間と費用が掛かる可能性が高いですが、ERPを導入することによりあらゆるシステムを連携させて運用・管理することができます。

経営に必要な情報をリアルタイムに知ることができる

ERPを導入することにより、経営者は経営上の問題やリスク、トラブルなどをほぼリアルタイムで把握することができます。その結果、迅速かつ正確な経営判断を下すことができるようになります。

人材を有効活用できるようになる

ERPを導入し業務を効率化することにより、それまで管理業務にかかっていた労力を軽減して労働力を有効活用することができます。その結果、残業時間の抑制などコストの削減につなげたり、緊急性・重要性の高い業務に労働力を集中したりすることが可能になります。

中小企業がERPを導入する際の注意点

中小企業がERPを導入する際に、注意しておきたいポイントを解説します。

IT化が進んでいない・IT人材が不足している

中小企業においては、IT化やシステム化が進んでいなかったり、ITシステムに精通したIT人材が不足していたりすることがあります。
ERPをスムーズに導入するためには、決裁者がERP導入のために必要な環境(LAN環境や必要な機器、ソフト、OSのバージョンなど)の確認をするための指示をおこない、IT知識に長けたスタッフが不在でも導入できる誰にでも分かりやすいERPを選定する必要があります。

業務プロセスに適合しないケースがある

多くのERPシステムは、一般的なビジネス習慣や法律に見合うように作られています。従って、一般的な商習慣に沿っている場合にはスムーズにERPを導入できますが、独自の商習慣や顧客に対しての臨機応変なサービスなどがERPのシステムに見合わない場合があります。こうした商習慣や臨機応変な対応に関しては中小企業ならではのサービスや強みとなっていることが多いため、システムにあわせて業務を変更にするのではなく、業務に対応可能なシステムを選ぶようにしましょう。どうしても、業務に見合ったシステムが構築できない場合は、該当する部分についてはERPを導入しないなどの臨機応変に対応しましょう。

スタッフの意識が追い付いていないことがある

ERPを導入した際には、従来のシステムやソフトなどから使用するシステムを切り替えることになるため、ソフト処理の変更に伴い、業務上大きな変更業務が発生することがあります。また、業務フローなどがガラッと大きく変わったり、従来以上に正確なデータの入力や取り扱いが必要になったりするケースが一般的です。スタッフがERPの重要性や導入の意図を理解していない場合、経営者の想いはと伝わらず、ERPの導入が遅々として進まないといった事態に陥ってしまう可能性があります。

費用面での課題

ERPを導入する際に、コストの面から導入を断念する企業もあります。特に、買い切り型のERPシステムは高額である場合が多く、業務改善に成功した場合でも中小企業にとっては費用対効果としてはマイナスになってしまうケースが多々あります。ERPの導入には、スタッフの意識改革が不可欠です。

中小企業におすすめのERP製品

基幹システムをクラウド化する際には、リスクも存在します。リスクを軽減するために注意しなければならないポイントについて解説します。注意点のケアについては基本的に、信頼性のある業者のサービスを

スマイルワークス

スマイルワークスは、財務管理、財務会計、給与計算などのさまざまな業務を管理できるクラウド型ERPシステムです。プロジェクト単位で収支計算できるという特徴があります。スマイルワークスとの財務会計機能と連携させることにより、迅速な経営判断に必要な判断を迅速に下すことができます。スマイルワークスには「ライト」「スタンダード」「プロ」の3つのプランがあります。ユーザー数3IDのライトプランは、初期費用10,000円、月額9,000円です。

Webサイト:https://www.smile-works.co.jp

SAP Business ByDesign

中堅企業の複雑な管理業務を一元的に管理できるERPシステムとして活用できるのがSAP Business ByDesignです。管理業務に必要なすべての機能(財務管理、顧客管理、人事、プロジェクト管理など)が1つにパッケージされ、企業が成長するための分析機能が搭載されているというメリットがあります。4つのプランがありますが、価格は1ユーザーあたりの月額1,819円です。

Webサイト:https://www.sap.com/japan/products/business-bydesign.html

Plaza-i

Plaza-iは、中堅企業向けの基幹系システムです。財務会計だけではなく、業種ごとの異なる機能や業務観光まで反映させて連携をさせることができます。連携率は通常のERPでは6割程度といわれていますが、Plaza-iでは8割以上を維持しています。カスタマイズにより、業務を効率化できます。価格は個別見積もりです。

Webサイト:https://www.ba-net.co.jp/plaza-i/

Reforma PSA

Reforma PSAは、クリエイティブ業のための案件管理システムです。業種に特化していること、必要な機能を付け足すタイプなのでコスパが良いこと、サポートツールが充実していることとというメリットがあります。販売管理¥6,000/月、購買管理¥2,000/月、勤怠管理¥300/月など、機能ごとに価格設定されています。

Webサイト:https://www.oro.com/reforma-psa/

NetSuite

NetSuiteは、世界18,000社で利用されている世界最大のERPシステムです。スタートアップ企業から大企業まで利用できる拡張性の良さと柔軟なシステム設計が可能な点などのメリットがあります。企業規模だけではなく、あらゆる業種に対応しています。価格は、個別の問い合わせが必要です。

Webサイト:https://www.netsuite.co.jp/


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