日次管理表で現預金の残高確認

会社に今、いくらのお金があるのかを確認する「現預金管理」は、経理担当者の日々の仕事の基本の中の基本です。
銀行の入出金も含めて動きがあったら出納帳に登録し、一日の終わりに確認して現物と帳簿を合わせます。残高が合っているかをしっかり確認しましょう。

  1. 一日の終わりに現預金残高を確認する
  2. 現金や預金の動きは出納帳へ登録
  3. 日次管理表で残高を確認する

1:一日の終わりに現預金残高を確認する

経理の仕事は、毎日の中で決まって行う業務があります。一日の仕事の終わりに入出金を締めたら、残高を確認しましょう。
現金については、手提げ金庫などに入れている現金残高を確認します。預金については、銀行口座を確認し預金残高を確認します。

現預金出納帳の現金残高と合っているかを確認します。
もしも金額が合っていなかったら、伝票の記載や入出金時に間違いがなかったかを調べましょう。

一日の終わりに帳簿に記載した残高と現預金残高があっているかを確認

2:現金や預金の動きは出納帳へ登録

残高を毎日、合わせるためには、現金の出し入れがあったら、その日のうちに正確に記録しておくことが大切です。銀行の預金残高も毎日、記録します。

3:日次管理表で残高を確認する

残高の合計は、確認した手元の現金と銀行口座にある残高を合計します。

会計システムを使った現預金管理の例

多くの企業では「会計システム」を使って会計処理をしています。より具体的な業務のイメージを持つために、「会計システム」の画面を見ながら業務の流れをご説明します。

現金や預金の動きを出納帳へ登録

会計システムでは、出納帳へ登録します。たとえば、営業部の佐藤一郎さんに現金10,000円を仮払いしたら、出納科目で「現金」を選択し、金額を入力して保存し、帳簿へ登録します。

ex) 会計システム使用例

現金の出金を出納帳に登録

銀行の預金残高も毎日、記録します。銀行の口座を確認して売掛金の入金があったら、登録してある銀行口座名を選択し、入金額を登録します。

日次管理表で残高を確認

出納帳に登録した内容を集計し、「日次管理表」として作成します。

ex) 会計システム使用例

売掛元帳で確認

仕訳日記帳で検索して、該当する仕訳を確認する

会計システムによっては出納帳から自動的に「仕訳日記帳」を作成する機能があります。

ex) 会計システム使用例

仕訳日記帳での検索

経理担当者が登録して作成された帳簿を、さまざまな観点から検索して表示、確認できます。
経営者が、会社の資産や各部門、担当者の活動を把握することができます。

まとめ

「現預金管理」については理解できたでしょうか?
次は「第6回 月次業務による会計資料作成」について学んで行きましょう。