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会社概要を見るとその会社の基本的なことが分かる。
かつて、会社概要は印刷物で作っていた。大企業ではお金をかけて立派な冊子を作っていたが、中小企業ではお金をかけられないことが多かった。
今はホームページで公開するのが当たり前になっているので、出来映えの点でも大企業と中小企業の差はなくなった。

会社概要・単純組織・集権的組織部門別組織

ある会社がどのような会社か知るためには、何を見ればよいでしょうか。会社の評判とか有名かどうかというようなことが思い浮かぶかもしれませんが、ビジネスの観点に立てば、次のような要素を挙げることができます。

1.株主の構成
これにより、その会社の経営母体がわかります。たとえば株主が親族ばかりであれば同族企業とみなせるでしょう。また、別の大企業が主要株主であるならば、その企業の系列企業であるとみて間違いありません。株主を見れば外資系であるかどうかもわかります。
2.組織の構成
企業に限らず、組織とは突き詰めれば人の集まりです。通常の組織では立場や役割によってグループ化されます。各グループはいうなれば企業の活動単位ですが、その関係を図式化したのが組織図です。ですから組織図を見ると、その企業の戦略、考え方などが見えてきます。
3.主要取扱品目
どのようなものを商品としているかということです。提供されている商品は物ではなくサービスであることもあります。
4.主要取引先
どのようなところと取引しているかということです。取引先を見ることによって、その企業の社会的立場や信用の度合いがある程度見て取れます。

さて、この項は「組織が何かを知ろう」というのがテーマですから、もう少し組織について見てみましょう。
前述のように、組織は突き詰めれば人の集まりですが、それらの人たちが共通の目的に向かって、役割を分担しながら仕事をこなしているのが企業であり、組織であるといえます。
組織は企業の成長や変化に伴って形態を変えていきます。組織の形態としては次のようなものを挙げることができます。

1.単純組織
最も単純な形態は一人です。数人程度であっても立場が対等であれば、この形態に分類されるでしょう。ベンチャー企業が代表格です。
2.集権的職能部門別組織
企業が成長するに伴い量的及び規模的に増大すると、職能により分割するようになります。分割の例としては、財務部門、営業部門、生産部門、購買部門などが挙げられます。
3.分権的事業部制組織
規模の変化と環境の変化に対応するため多角化が起こり、各部門での意思決定を早められるように分権が始まります。
4.マトリックス組織
商品が拡大されてくると、ピラミッド型の組織では意思決定に時間がかかるようになります。そこで、組織編成の軸をマトリックス的に組み合わせて編成する複合的組織が必要になります。軸としては、たとえば、「地域―商品」や「商品―顧客」などを挙げることができます。
マトリックス組織は、横に広くなることからフラット組織と呼ばれることもあります。

文権的事業部制組織

マトリックス組織